■手相とは
手相とは、手の色や形、手の肉厚や掌(手の平)に現れている線の状態を元に、その人の性格や潜在能力、健康状態や運勢の吉凶を判断する術です。 手に現れる様々な状態から、その人の状態や運勢を判断するため道具を必要としないのが特徴です。 その人の背景や運勢、状況などが手に現れるという考え方が基本になります。
手相
能力看破
手相にも、西洋式の手相と東洋式の手相が存在します。 一般的な手相とは西洋式の手相であり、太陽系の惑星の名を持つ丘などを表現に使用しています。 東洋式の手相とは、手の平を九宮に見立てて吉凶を判断していきます。 この際の九宮とは、洛書九数図を元にしているものになります。
手相 | 内容 |
手相 | 古代インド発祥 |
西洋式手相 | インドから西洋へ 占星術の概念を考慮 |
東洋式手相 | インドから東洋へ 陰陽思想の概念を考慮 |
■手相の歴史と背景
手相は古代インドが発祥とされる占術であり、仏教の伝来と共に中国に伝わったとされています。 中国では、古来より陰陽思想が定着しており、そこから生まれた易の考えを取り入れて発展したとされています。 中国の思想と共に、日本の平安時代に東洋式の手相の知識が到来したとされます。 当時の手相は東洋式の手相であり、古代中国からの陰陽思想や易学の知識を背景に持つ手相でもあります。 この東洋式の手相は日本では一部の流派が継承をするだけでになり、後の西洋文化と共に到来した西洋式の手相が主流になっていきます。
西洋式の手相とは、東洋式の手相と同じように、古代インド発祥の手相が西洋に伝わり、占星術などの考えを取り入れて発展したものになります。 古代の西洋では占星術などと同じように、様々なアプローチで手相が研究されていたとされます。 しかし、中世のヨーロッパでは、宗教的観点から占いが弾圧を受けた際に、西洋式の手相も一時的に影を潜めることになります。 その後、宗教による弾圧も緩まったことなどから、19世紀ごろにヨーロッパに広まり、その西洋文化と共に日本にも西洋式の手相が到来します。
西洋
東洋
日本における現代の手相とは、この西洋式の手相が大多数を占め、東洋式の手相は一部の流派が継承して残るのみの希少な占術でもあります。 占星術の観点を取り入れているのが西洋式の手相であり、易学の観点を取り入れているのが東洋式の手相となります。 どちらの手相が当たるのかという疑問を抱くこともありますが、西洋式の手相も東洋式の手相も、様々な研究を重ねて体系化されているため、どちらも当たると考えるのが大事になります。 それぞれの特徴を生かし、それぞれの観点から手相を鑑定することで、より多くの情報が得られることになります。
手相 | 内容 |
西洋式手相 | インドから西洋へ 西洋文化と共に近代日本に到来 現代の日本で主流となる近代的な手相 |
東洋式手相 | インドから東洋へ 中国思想と共に平安時代に日本に到来 一部の流派が継承する古典的な手相 |
■手相の見方 右手と左手
手相では、右手と左手のどちらの手相を考慮するかというのが大事な点になりますが、この点は流派により様々な考え方があります。 しかし、右手と左手の両方の手相を考慮することが基本であり、大事な部分でもあります。 どちらを主の手として、どちらを副の手として考えるかなどは流派で大きく変わります。 流派により、聞き手を主の手とし、反対側を副の手として手相を考慮していくこともあります。 また、男性は左手を主の手とし、右手を副の手として手相を考慮し、女性は右手を主の手とし、左手を副の手として手相を考慮する流派もあります。 左右の手を組み、親指が上になった方を主の手とし、反対側を副の手として考慮することもあります。
左手は、遺伝や先祖からの影響などを表す先天的な運勢を表すとされ、右手は自分自身の努力で道を切り開く後天的な運勢を表すとする考え方もあります。 右手は、左脳の作用(顕在意識と現状)と直結し、左手は右脳の作用(潜在意識や未来)と直結しているという考え方もあります。
顕在意識
潜在意識
結論からすると、どちらを主の手をするかというのは流派により変わりますが、両方の手を考慮するというのが大事になります。 また、左右の手相が大きく異なる場合、二面性があると判断することもあり、先天的な気と後天的な気が大きく変わるという事もあります。 この場合、左右の手相の共通点は非常に重要な核心になり、違う点はそれぞれの要素を持ち、それぞれの運勢を併せ持つという事もあります。 左右の手相が同じような場合には、表裏のない人となり、純粋で真っ直ぐな人と判断することもあります。
左右 | 内容 |
右手 | 自身の努力で切り開く未来 後天的な運勢 左脳の作用(健在意識と現状) |
左手 | 先祖からの遺伝や影響 先天的な運勢 右脳の作用(潜在意識や未来) |
■手相の見方 色と肉厚
手相とは、手の色や形、手の肉厚や掌に現れてくるシワや線の状態を元に運勢の吉凶を判断していきます。 最初は単純に手の平の色から、その人の健康状態を判断していくことが大事になります。 手の平の色が良い場合には、健康状態が良いとされ、手の平の色が悪い場合には、純粋に健康状態が悪いと判断します。 手の平の色と顔色とは同じような状況になる事が多くなり、顔色が悪ければ健康状態が悪いと判断するのと同じように判断します。
この時の手の平の色が悪い場合、その手の平の色に合わせてどこが悪いのか、どこに問題があるのかを掘り下げていきます。 この際に重要になるのが、五行思想になり、五行の色と体の部位を合わせて判断します。 手の平の色が黒い場合、腎臓や膀胱に難があるというように判断していきます。 極端に色が悪い場合には、その五行に当たる部位が悪化していることが多く、本人も自覚していることが多くなります。
健康状態
不節制
手の平の肉厚に関しても、健康状態が強く表れてきます。 肉厚が薄く貧弱になっている場合、健康状態なども悪く、運勢も低下するといった具合になります。 肉厚が厚ければ生命力も強く、運勢も良好といった感じに判断します。 しかし、この際に大事になるのが、身体との兼ね合いであり、体が細い人の手の肉厚が薄いのは自然であり、体の太い人の手の肉厚が厚いのは自然であります。 この兼ね合いが不自然な場合には問題があると判断して掘り下げていくことが大事になります。 そして、肉厚が厚い際も、浮腫みからの厚さになるのか、栄養過多からの厚さになるのかの判断も大事になります。
手の平の色や肉厚で健康状態を判断するのが基本になりますが、この健康状態は運勢全体の良し悪しにも強く影響してくるため重要な判断要素にもなります。 健康状態と手の色や肉厚の状態が良いことが何よりも基本になり、線の良し悪しはその後の詳細を判断する検討材料になります。
手相 | 内容 |
色 | 五行思想と関連 手の平の色が普段と違う場合、その色合いと関連する五臓の部位が悪いと判断する。桃色が良いとされ五臓などの状態が現れるのが色になる。 |
肉厚 | 体系と比較して肉厚が異様に厚い場合や薄い場合には問題がある。手の平の異様な浮腫みなどは、健康状態の問題を抱えていると判断する。 |
■手相の見方 手と指の形
手相で最初に考察する大事になる点が、手の形と指の形になります。 手相においての他の考察点も銃になりますが、この手の形や指の形はそもそもの手相の入り口に当たり、この形状を確認して詳細に至るのが正式な手順となります。 手の形とは、縦長の手になるのか横長の手になるのかや、手の平の面積が広いのか狭いのか、体と手のつり合いがとれているのかどうかがが大事な点になります。 体系と手の大きさが不釣り合いな場合、何か問題を抱えていると判断します。 特に先天的な問題を抱えていることが多いとされるのがこの体と手のつり合いになります。
指の形も同じように、手の大きさと比較し、指の長短や太さを考察する視点になります。 異様な長短を持つ人は、先天的な問題を抱えているとされ、異様な太さになる人もまた、先天的な問題を抱えているとされます。 また、5本指のつり合いが取れていない場合も同じように考えます。 手の指の浮腫みなどは、体調面に問題があるとされ、その状態や色合いから問題点を掘り下げることが大事になります。
手の形
指の長さ
■手相の見方 丘と線
手相では、手の平の肉の付き方から、西洋式手相では9つの丘と1つの平、東洋式手相では9つの宮により掌を考察していきます。 西洋式の手相では、「木星丘」「土星丘」「太陽丘」「水星丘」「第一火星丘」「第二火星丘」「金星丘」「地球丘」「月丘」と「火星(冥王星)平原」の10つの要素を重視します。 東洋式の手相では、「乾宮」「兌宮」「離宮」「震宮」「巽宮」「坎宮」「艮宮」「坤宮」「中宮」の9つの要素を重視します。 この丘の形状や肉厚、ホクロや傷の有無などが、それぞれの丘や宮の意味合いを表すものとして考慮することになります。 綺麗で良い状態な丘や宮は、その場所が表す意味合いに良い結果をもたらし、悪い状態の丘や宮は、その場所が表す意味合いに悪い結果をもたらします。
手の平に現れている線は、詳細な事象を掘り下げていくときに大事な要素になります。 手相で鑑定をする際に主要な線となるのは「生命線」「知能線」「感情線」の三大線になります。 この主要な線に合せ、「運命線」の有無や強さを考慮していくことが基本になります。 その他の線には「太陽線」「健康線」「結婚線」「財運線」「ますかけ線」などがあり、その人の人気運や健康運、結婚運や金銭運などを推し量ることができます。 更に詳細な線になると、「金星帯」「土星環」「人気線」「十字線」「ソロモンの環」「仏眼」などがあります。 手相において線を考慮する際には、その線の有無や方向、長さや太さ、濃さや強さなどで運勢の良し悪しを考慮していきます。
丘 | 内容 |
木星丘 | 指導力や向上心、発展性や幸運度合いを表す。 |
土星丘 | 努力や忍耐力、我慢強さや苦労度合いを表す。 |
太陽丘 | 努力の報われやすさ、成功や発展度合いを表す。 |
水星丘 | 社交性や金銭運、経済力や商売運などを表す。 |
第一火星丘 | 積極性や行動力、判断力や攻撃性などを表す。 |
火星平原 | 人生での方向性や生活の安定度合いなどを表す。 |
第二火星丘 | 受動性や判断力、防衛力や保身度合いなどを表す。 |
金星丘 | 愛情や家庭運、子孫繁栄などを表す。 |
地球丘 | 先祖との縁や家系的な因縁などを表す。 |
月丘 | 直観力や芸術性、人気運などを表す。 |
丘 | 内容 |
乾宮 | 先祖からの恩恵や因縁 家系的な運勢 社会的な成功の有無 父親との縁 |
兌宮 | 体力や気力と健康面 部下や後輩 子孫との縁 子孫の繁栄運 子供との縁 |
離宮 | 社会的な出世や成功運 地位や名声の獲得 出世の可能性 身分の向上と成功 |
震宮 | 家庭や家族環境の状態 生命力の強さと将来性 個人的な問題や恋愛面 |
巽宮 | 才能の方向性や経済力の有無 社会的な発展度合いや成功 仕事能力 |
坎宮 | 異性問題や性交問題 性的な思考の方向性 住居の問題 人生での問題点 |
艮宮 | 家族関係や家族状況 先祖からの遺産 血縁関係や遺産問題 不動産関係 |
坤宮 | 結婚問題や配偶者との縁 商売の成否や収益の損益 経済力 母親との縁 |
中宮 | 精神状態 心の健康状態 妊娠や出産の傾向 人生での安定や平和 |
■手相の詳細 掌線(手の平の線)
近代の手相では、手の平に現れている線の状態などから良し悪しを判断するというのが人気の手相であり、線の状態を気にする事が多くなります。 手の平に現れてくる線の良し悪しは非常に重要な要素ではありますが、その手を構成する丘などの状態も忘れないことが大事になります。 手相では、手の平に現れてくる線の良し悪しを考慮する際には、その線の強弱を大事な点として判断します。 線の強弱とは、線の太さや長さ、色合いなどになり、良い線が強く出ていると、その線の意味合いが良い意味で現れてきます。 悪い線が強く出る場合には、その線の意味合いが悪い意味で現れてきます。
良い線も、線が短く色が薄い場合、その線の良い意味合いも弱まります。 線がそもそもない場合には、その線の意味合いが現れることがなく、線が突然現れてきた際には、その影響を受ける時期が近いと判断します。 一般的な線とされる状態よりも、異なる曲がり方をする場合には、その方面での独特な価値観や感性を持つこととされ、その人の個性や能力として表れてきます。 その個性や能力を有効的に活用できれば、大きな利益となり、個性や能力が否定的な方向に出てしまうと、劣等感になってしまうことがあります。
手の平に現れてくる線が途中で別れてしまう場合、その面での二面性を持つことや、人生での大事な選択を迫られることがあると判断します。 二つ以上の潜在的な能力を持つ場合や、複数の方向性で成功すること、収入などが二つ以上のものになる事の暗示などがあげられます。 また、複数回の結婚や病気を来る返すことなども暗示することもあり、線が分岐することは良い面と悪い面があります。
掌線 | 内容 |
線の太さ | 線が太いと意味合いが強調される 線が細いと意味合いが弱まる |
線の綺麗さ | 線が綺麗だと意味合いが綺麗に表れる 線が複雑だと意味合いが複雑に表れる |
線の長さ | 線が長いほど意味合いが深まる 線が細いと単純で軽いものになる |
線が切れる | 線の問題を抱えやすく途中で挫折する 切れている時期に大きな転機が訪れる |
線が別れる | 線の意味で選択問題を抱える 岐路に立たされる 複数の道を同時に抱える |
線の上下 | 上に向かう程意味合いが肯定的になる 下に向かうと否定的になる 一部除く |
線の複雑さ | 掌線が複雑なほど内面が複雑で繊細になる 悩みやすく道に迷う 単純なほど楽観的で人生が華やかになる |
複数の線 | 同じ線が複数に出ると二つのものを抱えることになる 二つの道での好機を迎える |
■掌線の主要線の解説
手相を考慮する際には、主要な三大線をまずは重視していくことになります。 その主要線とは、「生命線」「知能線」「感情線」になり、独主な「ますかけ線」を持つ人以外の多くは、この三大線を持つことになります。 その補助となるのが「運命線」であり、この運命線の有無により、社会での成功や自分の人生の方向性が現れるとされます。
生命線とは、手相の中でも非常に重要な要素になり、人の生命に関わる線でもあるため、この線の強弱はその人の運勢の基盤ともなります。 同時にこの丘の強さも考慮し、生命線と金星宮の状態が良い場合には、人生を生き抜く生命力があり、忍耐強く問題を克服できると考えていきます。 この生命線と金星宮が弱い場合には、健康状態や生活環境に問題があり、改善する必要があるとします。 特にこの生命線上に障害線がある場合や、ホクロや傷などがある場合には健康状態や生活環境に問題があるとし、早急な対応が必要とされます。 健康状態の良否は、全ての運勢の基盤となるため、この生命線の鑑定と対策は何よりも優先する重要な要素として考えます。
知能線とは、手の平を横断(時に下方へ)する線であり、その人の考え方や認識力、計算力などを表すとされます。 純粋に頭の良さや回転の速さを表すとされると共に、適職やその方向性を掘り下げることができる線とされます。 その線の向かう方向や線の太さ、分岐などにより、実務方面や芸術方面、副業の良し悪しを考察することができます。 この知能性が強い場合には、感情に流されず、理性が働くため分化度が高くなり、思慮分別のつく人となります。 知能線上に障害線などがある場合には、頭部に関わる病気や問題を抱えやすくなり、早急の対応が必要とされます。 知能性が分岐されている場合などには、潜在的な能力が多方面にわたり、才能を有していることを暗示し、それが開花されると人生が花開くとされます。
手相鑑定
手相主要線
感情線とは、手の平上部に出てくる小指側から人差し指側に向かう線であり、その人の性格や感情、恋愛傾向を表すとされています。 感情の豊かさを表すことや、その深さ、恋愛での幸不幸などを表すとされます。 感情線が長く太く強い場合には、情に厚く人を思いやる気持ちや慈善心が強く、深く長い恋愛傾向にあるとされています。 この強い感情線に下方に向かう分岐線がある場合には、依存傾向があることや、恋愛で辛い思いをしやすいとされます。 感情線が短い場合には、感情が希薄であり、思い入れが強くないことや冷静な判断が下せること、情に流されずに利益重視で考えられるとされます。 感情線に障害線が出ている場合には、恋愛で苦労することが多いことや、失恋が間近に迫っていることが暗示されるとされます。
運命線とは、手の平を縦断する線であり、その人の運勢の強さを表すとされます。 この運命線は出ている人と、出ていない人が明確に分かれています。 この運命線が出ていて強く表れている場合、自分の人生を自分の力で切り開く能力を有していると考えられています。 向上心や野心が強く、上を目指す傾向にあることや、成功や繁栄を求めて努力ができる人にもなります。 人の下で動くよりも、上に立つことや成功を収めることが目標になり、小さな世界で収まることができません。 運命線が出ていない場合や弱い場合には、自分の力で自分の人生を切り開くよりも、流れに任せて生きることを好むとされます。 また、その方が波乱もなく、安定した人生を送ることができると考えます。 運命線が強い場合には、事業を起こすことや挑戦することが向いており、弱い場合には一般会社員や主婦などで安住するのが向いているとされます。 運命線に障害線が出ている場合には、普通の人が経験することができないような、大きな問題や不運を抱えることが暗示されます。
手相の掌線 | 内容 |
生命線 | 生命力の強さ 忍耐力 健康状態や生活環境 全ての運勢の基盤 寿命や老後の生活 病気や怪我 |
知能線 | 認識力や計算力 頭の回転の速さ 発想の豊かさ 言語能力や芸術性 職業的な適正と方向性 |
感情線 | 性格や感情の方向性 恋愛傾向や愛情表現 感情の起伏や複雑さ 愛情の豊かさ 優しさや思いやり |
運命線 | 運勢の強さ 道を切り開く能力 人生への挑戦度合い 人生での経験の希少さ 人生での起伏 |
■掌線の副線の解説
太陽線とは、薬指の付け根の太陽丘から縦に伸びる線であり、成功するかどうかを判断する線とされています。 この成功線が有れば、努力は報われ成功しやすくなり、成功線が無ければ、今手掛けていることは報われずに苦労ばかりで終わるとされます。 この太陽線は運命線などと合わせて出ていると、人生の中でも大事を成し遂げられるとされる線であると判断します。
財運線とは、小指の付け根の水星丘から縦に伸びる線であり、金銭との縁や経済力を表す線とされています。 強く表れていると金銭や経済力に恵まれ、複数出ていると、複数の収入源を持つとされます。 この財運線が複雑になる事や、余りに多くなると、散財すると判断します。
結婚線とは、小指と感情線の間に現れる横の線になり、結婚の有無や回数、その時期を判断する線とされています。 小指の付け根の線と感情線の中間点が、30~35歳前後として判断し、下に寄るほど若い時期の結婚となり、上に寄るほど晩年での結婚として判断します。 結婚線が複数出ている場合には、複数回の結婚をするか、婚期が複数巡り来るかという判断になります。 結婚線の先端が上の曲がる場合には、結婚して運気が上昇するとされ、結婚線の先端が下に曲がる場合には、結婚して運気が下降するとされます。 先端が別れると結婚生活に問題や障害を抱えやすく、浮気や不倫問題を抱えると判断することもあります。
健康線とは、第二火星丘や月丘に立てに現れてくる線であり、人生においての健康問題の有無を表す線とされます。 線があるから良いというよりは、健康線は無いか薄い方が良い場合もあり、生命線との関わりが出てくると、大病を患うと判断することもあります。 健康線は生命線との兼ね合いを見ることが大事であり、健康線が生命線に対しての障害線となる場合、その時期に大病を患うため注意が必要になります。
手相鑑定
手相副線
手相の掌線 | 内容 |
太陽線 | 人生で成功できるかどうか 努力の報われやすさ 方向性の成否 人生での可能性 |
財運線 | 金銭との縁 収入と支出の多さ 収入源の多さ 財力や物質面の豊かさ |
結婚線 | 結婚の時期と可能性 結婚の回数 結婚後の幸せ度合い 不倫や浮気問題の有無 |
健康線 | 健康状態の良し悪し 生活環境の良し悪し 健康問題が浮上する予兆 |
■掌線の詳細線の解説
金星帯とは、人差し指と中指の間から、薬指と小指の間に横向きの環になるような線であり、土星丘と太陽丘を囲む曲線になります。 金星帯はその人の性的な魅力を表す線とされると共に、性に対しての興味や関心が強いとされる線になります。 また、芸術的な才能や独特な性癖を持つとされることもあり、その人の個性として強く表れる線になります。
土星環とは、金星帯に似ている部分もありますが、太陽丘まで線が伸びず、土星丘だけを囲む線になります。 土星環は、その場所から運命線を遮る障害線になる事もあり、人生の方向性などに対しての妨害などを表すとされます。 その人の抱える課題や宿命という見方もあり、土星環を持つ人は苦労が絶えないとされます。 また、土星環を持つ人は考え方が固く、融通が利かないことなどもあり、哲学者や変わり者を表す線ともされます。 集中力や忍耐力があり、適性のある分野にこの力を発揮できると、運命線や成功線と合わせて大成するという見方もあります。
人気線とは、月丘の下の方に出ている縦の線であり、周囲からの協力や賛同が得られるかを表す線になります。 強く表れてくる場合には、支援者の登場なども期待でき、金運などと併せてみると後援の財力などを期待することもできます。 この人気線が運命線にまで伸びて合わさる場合には、強力な支援者や後押しを得る事ができます。(寵愛線とも呼ぶ) 運命線を強く遮る場合には、後援者によって、自分自身の思うように進めなくなることを暗示します。 人気商売などでは、この人気線があるほど、評価を得やすく業績を伸ばすことができ、人気線がないと伸び悩んで在野に埋もれることになります。
向上線とは、木星丘のあたりに縦に伸びる線であり、生命線から発することもあり、その人の成長度合いや発展度、向上心などを表すとされています。 向上線を持つ人は努力家であり、より上を見て成長していける人と判断します。 向上線は運命線や太陽線と併せてみていくことで、人生での成長や成功などがどのようなものになるのかを推察することができます。
神秘十字イメージ
ソロモンの環イメージ
十字線とは、小さく十字に現れてくる線であり、神秘十字や太陽十字という場所によって呼び方が変わる線でもあります。 手の平の中央よりやや上に出てくる十字線は神秘十字と呼ばれ、精神世界などに興味を持ちやすく、強運に恵まれ直観力などに優れているとされます。 頭脳線や運命線などと併せてみることで、霊感の有無などを判断することもあります。 太陽丘に出てくる十字線は、太陽十字と呼ばれ、芸術面での成功や繁栄、天才的な才能を秘めている人と判断されます。
ソロモンの環とは、人差し指の付け根の木星丘を囲む線であり、非常に珍しい吉線とされています。 洞察力に優れ強運に恵まれ、世の盛衰などの真理を悟り、物事の行く末を予知することができるとされています。 指導者としてのカリスマ性を持ち、周囲を幸せや成功に導く指導力と実績を兼ね備えているとされます。 古代ユダヤのソロモン王が有していた線とされ、希少な吉線とされています。
仏眼とは、親指の第一関節を曲げた際にできる目のような模様であり、精神世界に通じ、直観力や霊感的な力を持つとされています。 頭脳明晰で先々のことを読む能力を持ち、見えない力により守られているとされます。 先祖に守られているため、先祖供養を大事にすることで発展する相とされます。
手相の掌線 | 内容 |
金星帯 | 性的な魅力 性的な分野への興味や関心 芸術性や才能の豊かさ 個性の豊かさ |
土星環 | 人生の方向性への妨害や問題 人生で抱える課題の多さ 頑固さや個性 集中力や忍耐力 |
人気線 | 周囲からの協力や賛同 人気運や集客力 協力者や支援者の有無 カリスマ性 |
向上線 | 人生での成長度合いや向上欲の有無 知識欲や発展度 人生での努力の度合い |
十字線 | 神秘十字は精神世界への興味や関心 太陽十字は芸術面での成功や繁栄 天才的な才能 |
ソロモンの環 | 幸運線 幸運と吉報の到来 物事の未来の予知能力 カリスマ性と指導力 |
仏眼 | 精神世界との縁 直観力や霊感的な能力 先祖との縁 見えない力に守られる |
■手相の占い方 活用法
手相とは、手の形や色合い、指の長さや掌に現れてくる線から、運勢の吉凶を判断する占術になります。 そのため手を見ることが大事であり、手が見れない状況では手相での占断をする事はできません。 また、手相とは成長や時期によって変わる物であり、人生全体のことを占うというよりは、今の環境や方向性を占うという活用法が大事になります。 手相は毎日変わるわけでもないため、毎日占うには適さず、定期的に状況を確認していくことなどが理想的です。
何か目標を持って進んでいる際に、その目標への努力や方向性が適切なものであるのかどうか、間違っていないのかを手相などで判断することが有効的な活用法になります。 状況や手相の変化などにより、目標を見直すことが必要になる場合や、生活環境などを改善する必要などが出てきます。 人間関係や環境の変化と共に手相などが変わることもあります。 その際には、新しい環境の良し悪しや、その対策などを手相から推察していくことができます。
大事になるのが健康状態の確認でもあり、手相は健康状態を表す指針ともなるため、手の状態から健康状態を確認しておくことは基本的な活用法でもあります。 自分自身の手の状態で自分自身の健康状態を確認することができますが、周囲の人間関係や家族の手の状態から、家族の健康状態を確認しておくことも大事になります。 手相を含め、手の状態が悪い場合には、早急に対応を取ることが大事であり、健康状態や人生の方向性を確認し、見直す良いきっかけになるのが手相でもあります。
手相の活用法
生活環境の改善
■手相と位置付け
手相の得意分野は、その人の手の形や色、肉厚や線の状態などから、その人の持つ運勢や健康状態、人生の背景を判断することになります。 また、生年月日や名前、その他の占い道具などが必要ではなく、手を見るだけで占えるということです。 手の状態を見て占いをしていく占術であるため、その人のことを掘り下げて占うことができますが、他人のことは一切分からないというのも特徴です。 自分自身の運勢や状態を確認し、その傾向に合わせて対策をしていくというのが基本的な使い方になります。
手相は「命術・卜術・相術」で言うところの「相術」にあたります。 そのため、人生すべてを表すというよりも、今の状況や近未来の状況がどのようになるのかを判断するのに適しています。 生まれ持った宿命や、人生における運勢の傾向、他人の状態などを見ることには適さず、自分自身の今の状態を確認して対策をするという使い方が基本になります。 手相は年月と共に変わる物であり、自分自身の状況を確認するという意味合いで活用し、定期的に状況を確認することが適切な活用法にもなります。
命術 | 生年月日時から算出 | |
卜術 | その場の機運から算出 | |
相術 | 見た目や様相から算出 | ←手相 |