■ルーン占いとは
ルーン占いとは、ゲルマン人が用いたルーン文字を使い、神の声を聴く術になります。 主に、質問に対しての神からのアドバイスを聞く、というような用い方をされるのが一般的です。 25枚から成る、ルーンストーンやルーンカードを用いた術です。
ルーン占い
北欧のイメージ
ルーン占いは、行われる地方により、様々な占い方がありますが、最近の日本では、全てのルーンストーンを小袋の中に入れ、混ぜてからルーンストーンを取り出す(ドローイング)という手法が一般的です。 昔ながらの占い方では、キャスティングと言い、全てのルーンを投げてから、一つのルーンを拾うという方法があります。 しかし、現代では、ルーンストーンは天然石などを用いた綺麗な石も多く、キャスティングなどでは石が傷ついてしまうことなどもあり、日本では前者の方法が主流でもあります。 昔ながらのルーンは、石や木片などにルーン文字が掛かれたものを使用していたため、キャスティングなどの手法が主に使われていました。
また、現代ではルーンストーンを小袋に入れて取り出すという手法がメジャーではありますが、指の爪の問題などもあり、占い法に苦労する場合もあります。 そのため、タロット占いで使用するタロットカードのような、カードに印刷されたルーンカードを使用する場合も多くなってきています。 ルーンカードであれば、多くの問題を解決し、占い易い形体になっているという感じです。
■ルーン文字
ルーン文字は、ゲルマン人が用いていた古い文字体系になります。 (ゲルマン人は、現在のドイツ北部~デンマーク~スカンディナヴィア南部に居住していたとされるインド・ヨーロッパ語族になります。) ルーン文字は、学者間では北イタリア発祥の説が、学者の間では最も有力な説とされていいます。
現存する世界最古のルーン文字は、1世紀の遺物のブローチに掘られたものであり、北ドイツで出土しています。 その他に、薄い黄金製の円盤にルーン文字を刻んだもの(ブラクテアート)が多数発見されており、その当時からルーン文字を刻んだ装飾品は護符を兼ねていたと推測されます。
ルーンストーン
ゲルマンのイメージ
ルーン文字は、ラテン文字の普及と共に次第に使われなくなって行きます。 ルーン文字が存在していた名残は、一部の言語(アイスランド語など)に引き継がれて残っています。 一概にルーン文字と呼ばれていますが、使われていた年代や地方、時期などで内容が変わってきます。
ルーン占いでは、「ゲルマン共通ルーン文字」を使用しての占いになります。 その他に「北欧ルーン文字」「アングロサクソンルーン文字」などがあります。
ゲルマン共通ルーン文字 | 24文字 8世紀頃までゲルマン語圏全域で使用された |
北欧ルーン文字 | 16文字 8世紀頃より北欧を中心に使用された |
アングロサクソンルーン文字 | 34文字 5世紀頃からフリースラントやイングランドで使用された |
■ルーン文字の構成
ルーン占いで使用するルーン文字は、「ゲルマン共通ルーン文字」になります。 ゲルマン共通ルーン文字は24文字で構成され、ルーン占いをする際には、「ブランクルーン」と呼ばれる無地のルーンを1つ足し、25個のルーンを用いて占います。 ルーン文字の読み方は、「ゲルマン式」と「アングロサクソン式」があります。 どちらが正しいというのは無く、鑑定士が使いやすい方、馴染みやすい方、流派に合わせた読み方などで決まります。
ルーン文字 | ゲルマン式(表記) | アングロサクソン式(表記) |
フェイヒュー (fehu) | フェオ (feoh) | |
ウルズ (uruz) | ウル (ur) | |
スリサズ (thurisaz) | ソーン (thorn) | |
アンスズ (ansuz) | アンスール (ansur) | |
ライゾ (raido) | ラド (rad) | |
カノ (kano) | ケン (ken) | |
ゲーボ (gebo) | ギューフ (geofu) | |
ウンジョー (wunjo) | ウィン (wynn) | |
ハガラズ (hagalaz) | ハガル (hagall) | |
ナウシズ (nauthiz) | ニイド (nied) | |
イサ (isa) | イス (is) | |
ジェラ (jera) | ヤラ (jara) | |
エイワズ (eihwaz) | ユル (yr) | |
パース (perth) | ペオース (peorth) | |
アルジズ (algiz) | エオロー (eolh) | |
ソウェイル (sowelu) | シゲル (sigel) | |
ティワズ (teiwaz) | ティール (tir) | |
ベルカナ (berkana) | ベオーク (beorc) | |
エワズ (ehwaz) | エオー (eoh) | |
マンナズ (mannaz) | マン (mann) | |
ラグズ (lagus) | ラーグ (lagu) | |
イングス (inguz) | イング (ing) | |
オシラ (othila) | オセル (othel) | |
ダガズ (dagaz) | ダエグ (daeg) | |
ウィアド (blank) | ウィルド (wird) |
■ルーン占いの使い方
ルーン占いは、質問に対しての答えを導く占術になります。 問題に対してのアドバイスや答えを、ルーン文字を通して神からのメッセージを受け取るという背景があります。 また、自分自身の潜在意識や、大いなる自己(ハイヤーセルフ)と向き合い、答えを得るという側面もあります。 ルーン文字は自分の本心や潜在意識を映し出す鏡とも言われ、これまで逃げていたことや背けてきたことと向き合うことなどもあります。
問題に対してのアドバイスや答えを得るだけではなく、生活習慣や自分自身の在り方などを見直すきっかけにもなります。 進む道に迷った時、行き詰って悩みを抱えている時など、今必要なことや方向性などを明確に示してくれるのがルーン文字であり、ルーン占いでもあります。 占い時に出現したルーン文字を、護符として持ち歩くのも有効的な活用法になります。 名前などをるん文字に起こし、護符とすることなどもルーン占いやルーン文字の有効活用法の一つでもあります。
ハイヤーセルフ
護符のイメージ
■ルーン占いの占い方
ルーン占いの占い方は、非常にシンプルで的確です。 古典的な占い方では、25個のルーンを投げ、そのうちの一つのルーンを拾いあげる手法があります。 キャスティングという方法でありますが、現代の環境で活用するには少々難点もあります。 占う場が広いことや、野外であること、投げても問題ない素材であるかなどの点がクリアできれば、キャスティングでの占いができます。
ドローイング
占い方
現代的な占い方では、ドローイングという方法で、25個のルーンを小袋に入れ、その小袋の中に手を入れ、ルーンを取り出すという方法があります。 占う場が狭くてもでき、小袋に入れてルーンを持ち歩きながら、出先でも占える便利な手法になります。 シャッフルやカットなどは、袋ごと混ぜ合わせることができ、ルーン占いをより有意義に活用できる手法になります。
ルーンカードなどを活用する際には、複雑な内容でなければ、シャッフルやカットをした後、25枚のカードを並べ、カードを引くタイプのドローイングがあります。
キャスティング | 25個のルーンを投げて拾う手法 |
ドローイング | 25個のルーンを小袋に入れて引く手法 |
■ルーン占いの活用法
ルーン占いは、問題や質問に対しての答えやアドバイスを得る事が得意である占術になります。 そのため、自分自身の行動方針や進退を決める際に活用するのが重要なポイントになります。 あくまで自分視点で、神からのメッセージを頂くというのが基本スタンスになります。
ルーン占いやルーン文字に精通してくると、人に対してのアドバイスや答えを導くことにも活用することができます。 その際に大事になるのは、客観的な意見としてメッセージを伝えていくことであり、伝えられた本人が内容を解釈していくことになります。 色々な視点で話をしていくこと、ルーン文字のことなどを説明していくことなどで、本人に気づきを与えるというのが大事になります。
更にルーン占いやルーン文字に精通してくると、人の潜在意識や方向性などを読み解くことができるようになります。 そこから得られるメッセージや対策を占うことができるようになり、状況を改善する方法などを得る事ができるようになります。 とは言え、結果的に自分自身がどのように変わることが大事か、どのような心構えを持つことが大事なのかを得る事が重要になり、それを実践することで幸せな未来が訪れます。
アドバイス
メッセージ
■ルーン占いの解釈
ルーン占いの解釈法になりますが、ルーン占いではルーン文字の意味を知ることが非常に大事になります。 ルーン文字は、それぞれの文字に意味があり、その文字自体が力を持ち合わせていると考えられています。 そのため、文字の意味というのが基本的な解釈の基盤になり、その文字の意味を覚えないことには解釈することもできません。 ルーン文字の意味を理解したうえで、質問内容に対してのメッセージを読み解くことが、ルーン占いの解釈になります。
このルーン文字の意味から、メッセージを読み解く作業が難しく、色々な質問や答えを照らし合わせながら、自分の身に落とし込むことが大事になります。 実際の解釈の過程を何度も経験しながら、ルーン文字の意味するところ、質問内容に対してのメッセージがどのようなものなのかを解釈していきましょう。 自分なりの方向性や手法が見つかるようになると、ルーン文字やルーン占いを自在に扱えるようになります。
ルーン文字の解釈
ルーン文字の解釈
■当社運営のルーン占いのサイト
ルーン占いのサイトでは、ルーン占いのより詳細な解説を公開しています。 ルーン占いの仕方や活用法、ルーン文字の意味などを掘り下げて解説しています。 実際にどのような状況でルーン占いを使うのか、どのように活用していくのかを説明しています。 ルーン占いでは、25個のルーンを使用しますが、個々の詳細の意味や解釈の仕方、実際の鑑定での結果の見方などを解説しています。
無料のルーン占いも多数用意されており、ルーンを用いて様々な状況を占うことができます。 恋愛のルーン占いでは、恋愛面でのアドバイスや質問に対しての答えなどを詳細に占うことができます。 運命のルーン占いでは、人生の様々な面に合わせてルーンを最大限に活用し、色々な内容について詳細に占うことができるようになっています。 ルーン占いを最大限に活用するためのきっかけになるサイトでもあります。
■ルーン占いの得意分野と位置付け
ルーン占いの得意分野は、物事に対しての心構えや、アドバイスを得る事になります。 日頃の心構えや、問題に対しての対策などを知るきっかけになる占術になります。 神の声を聴く、昔ながらの占い的な活用法が現実的なものとなる占術です。 ルーン占いは、持って生まれた潜在能力や適性などを見るには適さず、将来の出来事の詳細を占うにもあまり適しません。 アドバイスや対策をえる手法として活用するのがルーン占いの効果的な使用法になります。
ルーン占いは「命術・卜術・相術」で言うところの「卜術」にあたります。 問題に対してのアドバイスや対策を得るのが得意な分野でもあります。 将来のことを占うことはできても、どちらかというと対策的な意味合いが強くなるため、解釈には慎重になる事が必要でもあります。 持って生まれた潜在能力や将来性、適性などを占うには適していません。
命術 | 生年月日時から算出 | |
卜術 | その場の機運から算出 | ←ルーン占い |
相術 | 見た目や様相から算出 |