株式会社Royal Fortune
- Change to the best of life -
最高に幸運な未来へ変える -Royal Fortune-

  • Image 01

    占いのその先に

  • Image 02

    何があるのだろう

  • Image 03

    それは夢の実現

  • Image 04

    それは幸福への階段

  • Image 05

    想いは叶う

  • Image 06

    そして幸せな未来へ…

株式会社Royal Fortune > 暦の達人 > 暦の解説 暦注における下段(天赦日や神吉日など)の意味と解釈

■暦注における下段の意味と解説

暦注下段(れきちゅうげだん)(単に下段とも言う)とは、暦の最下段に書かれていた日々の吉凶を示す注釈(暦注)となります。 迷信的な要素が多いのが特徴であり、過去には政府などから禁止されたこともありますが、現代まで残っているのは根強い人気があるからとも言えます。 暦注下段には大きく「吉日(七箇の善日)」と「凶日」があります。 暦により、扱う下段の内容や撰日法、記載場所が変わることもあります。

暦注下段は、その撰日法により、要素が重なることが多く空欄になることはあまりありません。 また、本来「受死日(●)」と「十死日(十し)」は他の要素と重複して記載することはありませんでした。 (受死日や十死日は、最悪の大凶日とされ、他の暦注は一切見る必要が無いと言われているため) メルマガや開運カレンダーでは、暦情報のために下段に関しては、受死日と十死日であっても、他の要素と併せて記載しています。


▼ 暦注下段の吉日 七箇の善日

[天赦日] [神吉日] [大明日] [鬼宿日] [天恩日] [母倉日] [月徳日]


▼ 暦注下段の凶日

[受死日] [十死日] [五墓日] [帰忌日] [血忌日] [天火日] [地火日] [凶会日] [往亡日] [三箇の悪日(大禍日 狼藉日 滅門日)] [時下食] [歳下食] [重日] [復日]


▼ 暦注下段の吉日詳細

▼天赦日(てんしゃにち)
天赦日とは、全ての神様が天に昇り、天(神)が地上のあらゆるものの罪を赦す日とされています。 天赦日は、暦の中では「最上の大吉日」とされ、季節と日の干支で配置が決まり、1年のうちに5~6日ほど訪れます。 大安や一粒万倍日などと重なることもあり、そのような際にはさらに縁起が良い開運日とされます。


▼天赦日の撰日法 ※季節と日干支
季節二十四節気日干支
立春~穀雨戊寅
立夏~大暑甲午
立秋~霜降戊申
立冬~大寒甲子

▼神吉日(かみよしにち)
神吉日とは、日本独自のものであり、神事に関することに良い日とされ、神社などにおいて神前での祈りや神に伺いを立てることなどに吉とされています。 祈祷、地鎮祭、神楽、巫女の舞、相撲、獅子舞、流鏑馬、上棟式、竣工祭、除幕式、起工式、開通式、安全祈願祭などが神事にあたります。 神吉日は日干支で決まり、60干支中の33干支に配当されるため、1年の半分以上が神吉日にあたることとなります。


▼神吉日の撰日法 ※日干支
干支干支干支
2乙丑25戊子44丁未
4丁卯28辛卯45戊申
6己巳31甲午46己酉
7庚午33丙申48辛亥
9壬申34丁酉49壬子
10癸酉36己亥52乙卯
14丁丑37庚子55戊午
16己卯38辛丑56己未
19壬午40癸卯57庚申
21甲申42乙巳58辛酉
22乙酉43丙午60癸亥

▼大明日(だいみょうにち)
大明日とは、天地が開き太陽の光で万物が隅々まで照らされる日とされ、あらゆることに大吉とされています。 特に「建築 移転 旅行 吉事 善事」など、移動や慶事に関することに良いとされます。 大明日は、唐代(618-907年)の大明暦で初めて登場した暦注とされています。 大明日の撰日法は日干支のみとなり、60干支中の25干支に配当されるため、1年の1/3以上は大明日にあたることとなります。


▼大明日の撰日法 ※日干支
干支干支干支
6己巳24丁亥47庚戌
7庚午29壬辰48辛亥
8辛未32乙未53丙辰
9壬申39壬寅55戊午
10癸酉41甲辰56己未
14丁丑42乙巳57庚申
16己卯43丙午58辛酉
19壬午44丁未
21甲申46己酉

▼鬼宿日(きしゅくび)
鬼宿日とは、鬼が宿(家)に居て外出しない日であり、何をするにも鬼に邪魔をされずに円滑に遂行できる日となります。 このことから、全てのことにおいて大吉(婚礼のみ凶)とされ、二十八宿の中では最大の吉日とされています。 撰日法は二十八宿においての「鬼宿」の日(4週間ごとの金曜日)となります。


▼鬼宿日の撰日法
二十八宿においての「鬼宿」の日

▼天恩日(てんおんにち)
天恩日とは、天からの恩恵を全ての人が受けられる日とされ、婚礼や慶事などの吉事に用いることで大吉(幸福になる)とされます。 また、天恩日はめでたい行事などを取り行う際に良い日となるため、葬儀などの凶事に用いてはならないとされています。 天恩日の撰日法は日干支のみとなり、60干支中の15干支に配当されるため、1年の1/4は天恩日にあたることとなります。 天恩日の撰日法に関しては諸説あります。

天恩日は、母倉日、月徳日と共に宝暦暦(ほうりゃくれき)で初めて登場した暦注とされています。 宝暦暦(ほうりゃくれき)とは、宝暦五年(1755年)~寛政九年(1797年)の43年間に渡り使用されていた日本の暦(太陰太陽暦)となります。


▼天恩日の撰日法 ※日干支
日干支日干支日干支
1甲子16己卯46己酉
2乙丑17庚辰47庚戌
3丙寅18辛巳48辛亥
4丁卯19壬午49壬子
5戊辰20癸未50癸丑

▼母倉日(ぼそうにち)
母倉日とは、母が子供を育てるように、天が人を慈しむ日とされ、何事においても吉となり、特に結婚や入籍などに関しては大吉とされています。 母倉日は、土木や建築などの工事を行うのも良いとされています。 母倉日の撰日法は、節切りが基準となり、月と日の十二支の関係性により配置されます。 日支の五行が、月支の五行を生じる関係性(母と子)となります。

母倉日は、天恩日、月徳日と共に宝暦暦(ほうりゃくれき)で初めて登場した暦注とされています。 宝暦暦(ほうりゃくれき)とは、宝暦五年(1755年)~寛政九年(1797年)の43年間に渡り使用されていた日本の暦(太陰太陽暦)となります。


▼母倉日の撰日法 ※節切りと日支
月支(五行)日支(五行)
亥 子(水)申 酉(金)
丑 辰 未 戌(土)巳 午(火)
寅 卯(木)亥 子(水)
巳 午(火)寅 卯(木)
申 酉(金)丑 辰 未 戌(土)

▼月徳日(つきとくにち)
月徳日とは、その月の福徳を司る神様(徳神)がいる日とされ、徳神の影響が強まるとされています。 その月の福徳が得られる吉日となり、特に家の修造や土を動かす造作などに良い日とされます。 月徳日の撰日法は、節切りが基準となり、月の十二支と日の十干との関係性により配置されます。 十二支の三合局の関係性と、合化する五行との関係性となります。

月徳日は、母倉日、天恩日と共に宝暦暦(ほうりゃくれき)で初めて登場した暦注とされています。 宝暦暦(ほうりゃくれき)とは、宝暦五年(1755年)~寛政九年(1797年)の43年間に渡り使用されていた日本の暦(太陰太陽暦)となります。


▼月徳日の撰日法 ※節切りと日干
月支(五行)日干
子 辰 申 (水局)壬日
丑 巳 酉 (金局)庚日
寅 午 戌 (火局)丙日
卯 未 亥 (木局)甲日

▼ 暦注下段の凶日詳細

▼受死日(じゅしにち)
受死日とは、暦の上で最も悪い大凶日とされ、この日には他の暦注は一切見る必要がないとされていたほどであります。 受死日は、暦の下段に「●」の印で書かれていたことから、別名「黒日(くろび)」とも呼ばれ、この日に病気を患えば必ず死ぬと言われていました。 仏滅よりも悪い日とされ、葬式などの凶事以外は全て良くない日とされています。 特に、結婚式や入籍日、お見舞いや旅行などに凶とされています。 受死日の撰日法は、節切りが基準となり、月と日の十二支の関係性により配置されます。


▼受死日の撰日法 ※節切りと日支
月支-日支月支-日支月支-日支
子月卯日辰月亥日申月丑日
丑月酉日巳月巳日酉月未日
寅月戌日午月子日戌月寅日
卯月辰日未月午日亥月申日

▼十死日(じゅうしにち)
十死日とは、「十死一生日」とも呼ばれ、受死日(黒日)の次に悪い凶日とされています。 宝頂山の麓に住んでいたとされる「久命」という王と、9人の王子が共に「酉巳丑」の日に死んだことに由来するとされています。 受死日と同じように、この日には他の暦注は一切見る必要がないとされていました。 十死日は、日本の歴史文学の中では最長の作品とされる「太平記」(室町時代 1336(1338)年から1573年)にも記載されています。

十死日は、受死日と違い、葬式などの凶事に関しても良くないとされ、全ての事柄に対して凶日とされます。 十死日の撰日法は、節切りが基準となり、月と日の十二支(酉 巳 丑)の関係性により配置されます。


▼十死日の撰日法 ※節切りと日支
月支日支
子 卯 午 酉月 (四旺)巳日
丑 辰 未 戌月 (四庫)丑日
寅 巳 申 亥月 (四生)酉日

▼五墓日(ごむにち)
五墓日とは、「五つの墓(土)」を表し、土を動かすことに関する行事は凶とされています。 地固めや墓作り、種まきや耕作、埋葬や穴掘りなどの土を動かすことに関して良くない日とされ、その他にも店の開店、旅行やご祈祷等などに関して凶日とされます。 五墓日とは、五行の墓という意味になり、該当する日に禁忌を犯すと墓が5つ並ぶ(5人が亡くなる)とされています。 十二支において「丑 辰 未 戌」の五行が「土性」となり、十干が埋葬される墓(土)を表すため「五墓日」としています。

五墓日の撰日法は、日の干支が「戊辰」「丙戌」「壬辰」「乙丑」「辛未」の五つの日になります。 また、五墓日の影響を受けるかどうかは、その人の「生年の納音五行」によって変わるというのが特徴となります。 生年の納音が該当しない場合には、五墓日の影響は受けないとされています。 生年の納音五行が土行の人は「戊辰」、火行の人は「丙戌」と、「五墓日の天干五行」と「生年の納音五行」が同じ場合、五墓日の影響を受けるとされます。 納音五行とは、十干十二支から成る六十干支の五行思想における「五音の気」であり、正五行とは異なります。


▼五墓日の撰日法 ※日干支と生年納音
五墓日生年の納音五行
乙丑日木行
丙戌日火行
戊辰日土行
辛未日金行
壬辰日水行
▼干支と納音五行 ※前半30干支
干支納音五行
甲子 乙丑海中金
丙寅 丁卯爐中火
戊辰 己巳大林木
庚午 辛未路傍土
壬申 癸酉釼鋒金
甲戌 乙亥山頭火
丙子 丁丑澗下水
戊寅 己卯城頭土
庚辰 辛巳白鑞金
壬午 癸未楊柳木
甲申 乙酉井泉水
丙戌 丁亥屋上土
戊子 己丑霹靂火
庚寅 辛卯松柏木
壬辰 癸巳長流水
▼干支と納音五行 ※後半30干支
干支納音五行
甲午 乙未沙中金
丙申 丁酉山下火
戊戌 己亥平地木
庚子 辛丑壁上土
壬寅 癸卯金箔金
甲辰 乙巳覆燈火
丙午 丁未天河水
戊申 己酉大駅土
庚戌 辛亥釵釧金
壬子 癸丑桑柘木
甲寅 乙卯大溪水
丙辰 丁巳沙中土
戊午 己未天上火
庚申 辛酉柘榴木
壬戌 癸亥大海水

▼帰忌日(きこにち)
帰忌日とは、凶星とされる天棓星(てんぼうせい)の精(帰忌)が、地上に降臨する日とされます。 帰忌は、人家の門戸を塞ぎ、人が帰宅するのを妨害するため、帰忌日は凶日とされています。 帰忌日は、旅行や遠出、それら移動先からの帰宅、転居や結婚に良くないとされ、金銭の貸し借りも凶とされます。

帰忌日は血忌日と同じように、天平勝宝(749年8月19日~757年9月6日)の具注暦(陰陽寮が作成していた暦)にも記載されているほど、古い暦注となります。 帰忌日の撰日法は、節切りが基準となり、月と日の十二支(寅 子 丑)の関係性により配置されます。


▼帰忌日の撰日法 ※節切りと日支
月支日支
子 卯 午 酉月 (四旺)寅日
丑 辰 未 戌月 (四庫)子日
寅 巳 申 亥月 (四生)丑日

▼血忌日(ちいみにち)
血忌日とは、梗河星(こうかせい)の三精(3つの星 「殺忌 日忌 血忌」)の影響力が強くなる日とされています。 「殺忌」「日忌」「血忌」の三精(三星)は殺伐の気を司るとされ、この日に血を見ることは禁忌とされています。 血忌日は、狩猟や手術、鍼灸や死刑執行、屠殺や魚をさばいて血を見ることに良くないとされ、奉公人の雇い入れなども凶とされています。

血忌日も帰忌日と同じように、天平勝宝(749年8月19日~757年9月6日)の具注暦(陰陽寮が作成していた暦)にも記載されているほど、古い暦注となります。 血忌日の撰日法は、節切りが基準となり、月と日の十二支の関係性により配置されます。


▼血忌日の撰日法 ※節切りと日支
月支-日支月支-日支月支-日支
子月午日辰月寅日申月辰日
丑月子日巳月申日酉月戌日
寅月丑日午月卯日戌月巳日
卯月未日未月酉日亥月亥日

▼天火日(てんかにち)
天火日とは、五貧日とも呼ばれ、天の火気が非常に旺盛になる日とされています。 天火日に棟上げや屋根葺きをすると、必ず火災に遭うとされています。 天火日は、棟上げや屋根葺き、家屋の修造や転居など、家屋や建築に関することを行うには良くない日とされ凶日となります。 それ以外のことに関して差し支えはないとされています。

天火日は、地火日に対応するもので、撰日法は節切りが基準となり、月と日の十二支(午 酉 子 卯)の関係性により配置されます。 天火日の撰日法は、三箇の悪日の一つ「狼藉日」と全く同じ撰日法となるため、同じ日に「天火日と狼藉日」が配置されます。


▼天火日の撰日法 ※節切りと日支
月支日支
子 辰 申月 (水局)午日
丑 巳 酉月 (金局)酉日
寅 午 戌月 (火局)子日
卯 未 亥月 (木局)卯日

▼地火日(ぢかにち)
地火日とは、大地の火気が非常に旺盛になる日とされています。 地火日に土地を動かすと災いが訪れるとされ、井戸掘りや種まき、柱建てや墓の建立、埋葬や動土全般などに良くない凶日となります。 土地を動かすこと以外の行為に関して差し支えはないとされています。 十二直の平と同じ撰日法になりますが、平においても穴掘りや種まきは良くないとされています。

地火日は、天火日に対応するもので、撰日法は節切りが基準となり、月と日の十二支の関係性により配置されます。 地火日の撰日法は、十二直の「平」と全く同じ撰日法となるため、同じ日に「地火日と十二直の平」が配置されます。


▼地火日の撰日法 ※節切りと日支
月支-日支月支-日支月支-日支
子月卯日辰月未日申月亥日
丑月辰日巳月申日酉月子日
寅月巳日午月酉日戌月丑日
卯月午日未月戌日亥月寅日

▼凶会日(くえにち)
凶会日とは、陰陽五行思想における「陰」と「陽」の気の調和が崩れる日とされ、悪魂(あくだま)が集う日ともされます。 凶会日は、全ての事が良くないとされ、この日に結婚式や出産祝いなどの吉事、慶事を行うのは特に良くないとされます。 また、凶会日は、枕草子(平安時代中期に清少納言により執筆されたとされる随筆)にも登場します。

凶会日の撰日法には諸説ありますが、宣明暦では「節切り」で、貞享暦以降は「月切り(旧暦)」になります。 月ごとに特定の干支が凶会日となります。 凶会日は、宣明暦では1年に82日前後とされ、貞享暦では1年に72日前後と整理されました。 下記の撰日表において()で表示している干支は貞享暦で廃止されたものとなります。

宣明暦(せんみょうれき)は、862年2月3日~1685年2月3日の823年に渡り継続して使用された暦。
貞享暦(じょうきょうれき)は、宣明暦に変わり、1685年2月4日~1755年2月10日の70年に渡り使用された暦。


旧暦凶会日 ※日干支
1月辛卯 (庚戌) 甲寅
2月己卯 乙卯 辛酉
3月甲子 乙丑 丙寅 丁卯 戊辰 壬申 戊申 庚辰 甲申 甲辰 丙申 庚申 (癸亥)
4月戊辰 (己巳) 辛未 癸未 乙未 己亥 丙午 丁未 (丁巳) 戊午 己未 癸亥
5月丙午 (壬子) 戊午
6月己巳 丙午 丁未 (癸丑) 丁巳 (戊午) 己未
7月乙酉 甲辰 庚申
8月己酉 乙卯 辛酉
9月(丙寅) 甲戌 (戊寅) (庚寅) 辛卯 壬辰 癸巳 甲午 乙未 丙申 丁酉 戊戌 (壬寅) 庚戌 甲寅
10月乙丑 己巳 丁丑 戊子 己丑 戊戌 己亥 辛丑 壬子 癸丑 丁巳 癸亥
11月戊子 丙午 壬子
12月戊子 丁未 壬子 (癸丑) 癸亥

▼往亡日(おうもうにち)
往亡日とは、天の荒神(往亡 天門 天従の三つの異名を持つとされる)の守護する日とされています。 往亡とは「往(ゆ)きて亡ぶ」の意であり、動けば再び戻ってこれなくなるとされ、出陣や外出などが良くないとされていました。 往亡日は、遠出や旅行、転居や転籍、参拝や婚姻などが良くない凶日となります。 往亡日の撰日法は節切りが基準となり、各月の節気の日からの日数で配置されます。


▼往亡日の撰日法 ※節切りと日数
月支-日数月支-日数
子月20日目午月16日目
丑月30日目未月24日目
寅月 7日目申月 9日目
卯月14日目酉月18日目
辰月21日目戌月27日目
巳月 8日目亥月10日目

▼三箇の悪日(さんがのあくにち)
三箇の悪日とは、「大禍日(たいかにち)」「狼藉日(ろうしゃくにち)」「滅門日(めつもんにち)」の総称となります。 三箇の悪日は、「貧窮(ひんきゅう)」「飢渇(きかつ)」「障碍(しょうげ)」の三神や、「貪欲(とんよく)」「瞋恚(しんい)」「愚痴(ぐち)」の三毒が出てくる日とされています。 そのため、三箇の悪日には、全ての事が良くない日とされ、特に仏事に関する行事全般は大凶とされています。 三箇の悪日の影響を受けるかどうかは、その人の生年の十二支により変わる(※諸説あり)とされます。

・大禍日
三箇の悪日の中でも最も悪い日とされ、家屋の修造や船旅、葬儀などの仏事は特に良くない日とされ、口を慎むことが強く求められていました。

・狼藉日
全ての事において良くないとされ、この日を犯すと何をしても失敗するとされます。※撰日法は天火日と同じとなります。

・滅門日
全ての事において良くないとされ、この日を犯すと一家一門を亡ぼすとされています。

三箇の悪日の撰日法は節切りが基準となり、節月の十二支と日の十二支との関係で配置されます。 三箇の悪日の影響を受けるかどうかは、対象となる人の「生年の十二支」によって変わります。


▼三箇の悪日の撰日法 ※節切りと日支
生年節月大禍日狼藉日滅門日
子年子月酉日午日卯日
丑年丑月辰日酉日戌日
寅年寅月亥日子日巳日
卯年卯月午日卯日子日
辰年辰月丑日午日未日
巳年巳月申日酉日寅日
午年午月卯日子日酉日
未年未月戌日卯日辰日
申年申月巳日午日亥日
酉年酉月子日酉日午日
戌年戌月未日子日丑日
亥年亥月寅日卯日申日

▼時下食(ときげじき)
時下食とは、天狗星(てんこうせい)の精が食事のために地上に降りてくる「時間帯」とされます。 天狗星とは、音を立て落下したり、地上に落ち燃えたりする大きな流星となり、古代中国では凶事を知らせる予兆とされていました。 時下食となる時間帯は、食事の栄養が全て天狗星の精に吸収されてしまうとされ、その残りを人間が食べると災いがあるとされます。 食事のほかにも、種まきや植樹、沐浴や俵開けも良くないとされています。

時下食は、他の暦注とは異なり、特定の日の特定の時間(一辰刻)だけを忌むものとなります。 時下食の撰日(刻)法は、節切りが基準となり、節月の十二支と日の十二支との関係で配置され、その日の特定の一辰刻となります。 貞享暦以降の暦では5月から10月のみを記載していました。


▼時下食の撰日法 ※節切りと日支
節月時下食 十二辰刻
子月丑日 酉刻
丑月卯日 戌刻
寅月未日 亥刻
卯月戌日 子刻
辰月辰日 丑刻
巳月寅日 寅刻
午月午日 卯刻
未月子日 辰刻
申月申日 巳刻
酉月酉日 午刻
戌月巳日 未刻
亥月亥日 申刻

▼歳下食(さいげじき)
歳下食とは、時下食と同じように、天狗星の精が食事のために地上に降りてくる「日」とされます。 歳下食は時下食と異なり、時間帯ではなく他の暦注と同じように一日間を忌むものとなります。 歳下食は軽い凶日とされ、他の暦注に吉日があれば、忌む必要がないとされますが、他の凶日と重なるとより重くなるとされます。

歳下食は、時下食と同じように、食事や種まき、植樹や沐浴、俵開けなどが良くないとされます。 また、歳下食は、大食や大酒を慎む日とされ、この日に食あたりをすると、重篤化するか死に至るとも言われます。 歳下食の撰日法は、年の十二支が基準となり、その年の特定の日の干支に配置されます。 年の十二支は、二十四節気の「立春」から翌年の「節分」(立春前日)までを一年として推移して行きます。


▼歳下食の撰日法 ※年支と日干支
年支日干支甲子より
子年丁丑14
丑年庚寅27
寅年丁卯4
卯年壬辰29
辰年丁巳54
巳年丙午43
午年丁未44
未年庚申57
申年丁酉34
酉年丙戌23
戌年辛亥48
亥年庚子5

▼重日(じゅうにち)
重日とは、この日に行った事柄は、内容の善し悪しに関わらず重複して起るとされ、吉事には吉とし凶事には凶とされます。 結婚などの慶事でも、同じことを繰り返す(再婚など)とされるため良くないとされます。 仏事や治療などに関しては、同じことを繰り返すため、大いに忌む日とされます。

重日の撰日法は諸説あり、全ての「巳日」「亥日」を重日とすることもあり、旧暦における4月の巳日、10月の亥日のみを重日とすることもあります。 漢易での十二消息卦における「巳月(旧暦4月)」は全てが陽の爻となる「乾為天」となり、「亥月(旧暦10月)」は全てが陰の爻となる「坤為地」となるため、巳の日は陽が重なり、亥の日は陰が重なるとされています。(※諸説あり)

月と日の数字が同じ日も重日と言われますが、ここでの重日とは別の概念となります。
メルマガや開運カレンダーでは、全ての「巳の日」「亥の日」を重日として掲載しております。


▼重日の撰日法 ※諸説あり
全ての「巳の日」「亥の日」
旧暦 4月の巳日 10月の亥日

▼復日(ふくにち)
復日とは、重日と同じように、この日に行った事柄は内容に善し悪しに関わらず重複して起こるとされます。 吉事には吉とし凶事には凶とされますが、慶事でも結婚などは再婚(繰り返す)に繋がるため良くないとされます。 仏事や治療、婚礼や借金などに関しては特に忌まれ、出産などの祝い事や預金、善行などは吉とされます。

復日の撰日法は諸説あり、月の十二支の正五行と、日の十干の五行が重複するからとも言われています。 対冲の十二支の正五行も復日にあたるため、真偽のほどは分かりません。 復日は、月支正五行と日干五行が同じ日となり、月支と対冲の月支正五行と日干五行が同じ日に、重複した事象が起こるという解釈の仕方もあります。 ここでの復日の撰日法は、一般的な概念のもので、節切りが基準となり、月の十二支の正五行と、日の十干の五行との関係で配置します。 メルマガや開運カレンダーでは、この撰日法で復日を記載しています。


▼復日の撰日法 ※節切り 月支と日干
月支日干
子月 午月丁日 癸日
丑月 未月戊日 己日
寅月 申月甲日 庚日
卯月 酉月乙日 辛日
辰月 戌月戊日 己日
巳月 亥月丙日 壬日